もう一度だけ、キミに逢いたい。
わたしはそれを確認すると、ぐったりベッドに倒れ込んだ。
そこから先の記憶はない……
…………………………
ここ…どこ……?
わたしは一人、暗闇の中を彷徨っていた。
暗くて何も見えない上に、わたし以外は誰もいない。
『怖い……。怖いよ、光ちゃんっ…!どこにいるの…?』
何度光ちゃんの名前を呼んでみても、光ちゃんからの返事はなく、わたしの声だけが虚しく響く。
どうして……どうしてなの……っ。
ずっと一緒だって言ったのにっ…
声もだんだんと枯れてきて、光ちゃんの名前を呼ぶ気力すら無くなってしまったその時。
暗闇の中にポツンと、誰かがこちらに背を向けて立っているのが見えた。
『…い、おり…くん……?』