もう一度だけ、キミに逢いたい。

「それはいいけれど……それを見つけてどうするつもりなの？」


そう言う先生の目は真剣そのもの。




「……どうもこうもないですよ。もしあったらそれに従うまで。なかったら、こっちから仕掛けるんです。もうこれ以上見えない追いかけっこみたいなのは嫌だから」


わたしは自分のこの意志を曲げるつもりはない。


そういう意味で先生の目を正面から真っ直ぐ見つめる。


「……そう。私がいくら反対してもあなたは自分の考えを曲げなさそうだから何も言わないわ。でも少なくとも私はあなたの味方よ」




……わたしの味方、ねぇ。


確かに先生は、人の気持ちを考えられない人達に肩入れはしないだろう感じの人だけど。


でも、だからといってわたしの味方だとは言い切れないはず。