もう一度だけ、キミに逢いたい。
わたしは朝から保健室に行った日の夜、その日のことを光ちゃんに話して、わたしの意志もきちんと伝えた。
『私……ほんとは反対だよ。そんな危ないことするなんて。でも、ゆりちゃんにそこまで真剣に言われたら、私は頷くことしかできないよ』
……危ない、か。
否定したくても否定できない。
だけど、それも覚悟の上での決断だから。
もしこのまま何もしないで嫌がらせを受け続けたら、そう遠くない未来、わたしは限界を迎える。
だったら、一か八か嫌がらせをしてくる相手と向き合うしかないんだ。
『ゆりちゃんは一歩ずつ前に進んでるよ。すごくゆっくりで一歩ずつは小さいけど、逃げないで前を向いている』
……逃げないんじゃなくて、逃げられない。