もう一度だけ、キミに逢いたい。

「は、はい、ありがとうございますっ…」




…あれ、そういえば……


先生に手当てをしてもらってお礼を言ってる女の子に、わたしはどこか見覚えがあった。


前にわたしの席に座っていた名前は……そう、笹原さん。


…なるほど、さっきわたしが保健室に入ってきた時、少し驚いたようなそんな顔をしていたのは、そのせいか…




「し、失礼しましたっ…」


手当てが終わると、笹原さんはわたしの方を見ることなくそそくさと保健室を出て行った。


……うーん、前も思ったんだけど、わたしって怖がられてるのかなぁ。




「もしかして、今の女の子と知り合いなの?」


「…えっ?いや…知り合いってほどじゃないですけど、彼女とは一応同じクラスです…」


び、びっくりした…

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