もう一度だけ、キミに逢いたい。
「…そうなのね。それで、どうしたの?さっき、わたしに用事って言ってたわよね?」
あ、そうそう。
先生に用事っていうのは……あ、あったあった。
「あの、これ光ちゃんから先生に手紙です。あと、光ちゃんオススメの紅茶です。先生には色々お世話になったので」
そう言って先生に手紙と紅茶が入っている小さな紙袋を渡すと、先生は目をパチパチさせて驚いているようだった。
「…私は別に、お礼を頂くような大したことはしてないわよ…?」
「そんなことないです。それに、これはわたしと光ちゃんがしたくてしてることですから、その辺は気になさらないでください」
「…そうなの?鈴木さんがそこまで言うのなら、ありがたく頂くわ。ありがとね」
「いいえ、こちらこそ。お礼を言うのはわたしの方ですし」