もう一度だけ、キミに逢いたい。
ドカッ…ドカッ……
降ってくる拳を避けようと思っても、相手は3人がかり。
それに、散々暴言を吐かれて精神的にも限界に近い。
やだっ……痛いッ……!!
やめてっ……やめてっ……!!
『あの子なんか生きてても誰も喜ばないよね』
『ほんと。家族と一緒に死ねば良かったのに』
ドクンッ…ドクンッ…
『お前、あの子に近づくなって何回言ったら分かるんだ!』
『そうよ、あの子が悪魔の子と呼ばれているのを知らないの!?』
『…二人とも何言ってるの?ゆりちゃんが悪魔の子?ばかばかしい!あの子とまともに話したこともないお母さん達に何が分かるの?』
『なっ!分かるに決まってるじゃない!だってあの子は……』