もう一度だけ、キミに逢いたい。

お願いっ…もうやめてっ……!


わたしはっ…わたしはっ…伊織くんと向き合うためにっ……




だけど、そんなわたしの意思とは反対に、わたしを殴ってくる女子3人の言葉に敏感に反応して、絶対に思い出したくない封印したはずの記憶たちが次々とフラッシュバックする。




もうそろそろわたしっ…、無理……っ。


伊織くん、助けてッ……




わたしが無意識に、伊織くんに助けを求めそうになった時。


一人の女子がわたしにトドメの一撃を刺した。




「友達だって一人もいないくせに!!あんたなんか、いらない存在なんだよッ!!」




……っ!!




……いらない?




わたしは……






───………イラナイ?






プツンッ


その一言で伊織くんと向き合うためだと思って必死に耐えてきたわたしの心は、完全に壊れた。


そう……




───………コワレタ。


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