もう一度だけ、キミに逢いたい。
そっか……そうだよね……っ。
だってわたしは唯一の生き残り…
死に損ないの……
───………“悪魔の子”なんだから…
「うわああぁぁぁぁ……!!!やめて、やめて、やめてぇ……!!触らないでぇぇッ……。ごめんなさいっ…ごめんなさいっ……!!生きててごめんなさいッ……!!」
あの頃のように、狂ったように大声を上げて泣き叫ぶわたし。
声の大きさはさっきの比ではない。
それに、自分でも何を言っているのか分からない。
……分からない。
でも、今のわたしには、そんなことはどうでもよかったし、気にする余裕も皆無であった。
『あれ、家のドア開いてるんだけど……って!?パ、パ……?パパ!!!』
家の玄関の扉が開いていることを不審に思いつつも、なんの躊躇いもなくドアを開けた“わたし”は、そこで信じられない光景を目の当たりにする。
一瞬遅れて“わたし”は慌ててパパに駆け寄った。
でもパパは既に血塗れで、9歳の“わたし”でも、“死”なんて言葉が頭を過った。