もう一度だけ、キミに逢いたい。

「ゆりちゃんまさか……何も覚えてないの……?」




「……うん、覚えて、ない…。なんでお昼なのに寝てたかも分からなかったし、まさか二日も寝てたなんて、言われるまで知らなかった…。それと、なんでこんな身体中怪我してるのかも、何も…何も覚えてないの……」


隠すことでもないと思い、正直に全て話す。




「うそ……」


光ちゃんは呆然として固まってしまった。


わたしはその表情を見て、ものすごく申し訳ない気持ちになった。




…どうしてわたしは、忘れてしまったのっ……


ただでさえ二日眠っていて、光ちゃんに相当な心配と負担をかけたみたいなのに、怪我をした原因も、なぜ二日も眠っていたのかも何も覚えていないなんてっ…


そのことが悔しくて悲しくて、わたしは涙が出ないように歯をギュッと食いしばった。


ごめんね、光ちゃんっ……


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