もう一度だけ、キミに逢いたい。
【02.】予想外の告白



放課後。


……そういえば、月島 伊織に屋上に来るように言われてたんだった。


もう、早く帰りたいのに。


わたしはそのまま帰れるように、帰り支度を済ませてから、教室を出る。


屋上へ行く途中に、さりげなく彼の教室を覗いてみたけど、彼の姿はなかった。




もしかして、もう屋上に行ったのかな…?


待たされるよりはいいけど……一応借りを作っちゃった相手だし、そんな長々待たせるわけにはいかない。


わたしは誰かの目につかないように気をつけながら、屋上へと急ぐ。




ギィ……


屋上のドアを開けると、一人の人の人影が…




「……月島くん。遅くなってごめんなさい。待った?」


「……そんなに待ってないから気にすんな」

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