もう一度だけ、キミに逢いたい。

「…ううん、いいの。だから、謝らないで?」


わたし、ちゃんと知ってるから。


光ちゃんがわたしに隠しごとをする時は、わたしのためを思っての時だってこと。




……あ、でもそういえば…


「明日、何曜日?」


「ん?明日は確か……水曜日だったかな?」


…え、だったらわたしも光ちゃんも学校だよね…?




「あの、光ちゃん。病院、明日じゃなくても大丈夫だよ?明日は光ちゃんも大学あるし、わたしだって学校行かない「ダメ!!!」…えっ……?」


話の途中で思い切り遮られて、わたしは目を白黒させる。




「あっ……」


光ちゃんも光ちゃんで動揺しているらしかった。


どうやら反射的に叫んでしまったようで、慌てて口を塞いでいる。




「あのっ…急に大声出してごめんっ……。だ、だけど……お願いだからとりあえず明日は学校行っちゃダメ……っ」


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