もう一度だけ、キミに逢いたい。
…っ……
そう言う光ちゃんはとても真剣な表情で、わたしは頷く他なかった。
……学校で何かあったのかな?
知りたい気持ちはあるけれど、光ちゃんが言わないってことはわたしに隠しておきたいことだろうから、光ちゃんが話してくれるまで待たなきゃ。
わたしのことだから、きっといつかは話さなきゃいけなくなると思う。
でも、その時まではちゃんと待とう。
はあぁぁ……。
学校に行かなくていいのはいいけど、正直言って病院も同じくらい好きじゃない。
あの“地獄の日々”を思い出してしまうから。
それに、学校は嫌いでも学校に行かないければ伊織くんには会えない。
逢いたい……逢いたいよ、伊織くん。
光ちゃんと二人のこの空間も暖かいけれど、どこか物足りなく感じるの。
それは多分、
……伊織くん。
キミが、いないから……───