もう一度だけ、キミに逢いたい。

いつかもっとちゃんと恩返しがしたい。


光ちゃんは別にそんなこといいって言ってるけど、わたしが良くないから。




それからその日の夜はクイズを出しっこして遊んだ。


他にも最近のクイズ研究会の様子も教えてくれたりして、記憶喪失ってことを忘れるくらい楽しく過ごした。






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気づけばわたしは“あの悪夢の中”ににいた。


この時“9歳だったわたし”は、これから起こる悪夢の出来事なんて知る由もなく、忘れ物をしたからと言って友達の家からすぐそこの自分の家へと鼻歌を歌いながら小走りしている。




ダメっ……!!行っちゃダメっ……!!!


そう叫びたくても、本来“ここ”に存在しないはずのわたしの声が、“9歳のわたし”に聞こえるはずがない。


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