もう一度だけ、キミに逢いたい。
わたしのことが、好き………?
彼が………?
じゃ、じゃあもして、噂の彼の好きな人ってわたし………?
予想もしなかった言葉に、すぐに反応することが出来なかった。
……これで告白されたのは十回目。
「……どうして、」
これ以上弱いところを見せたくないのに、どうしても声が震えてしまう。
「どうして、わたしのことが好き、なの……?」
月島くんだって、わたしと話したことないでしょ……?
「……ずっと前から好きだった」
彼はわたしから空へ、視線を移す。
「……俺には、あの日からキミしか映らない」
……彼の言っていることが分からない。
あの日、とは一体いつのことをさすのか…
入学式?それともつい最近…?
いずれにしても、それはわたしを好きな理由じゃない。
っていうか、質問の答えになってない。