もう一度だけ、キミに逢いたい。
しかし、その想いが届く届くことはなかった……
嫌がらせをされていたことから、やめてもらおうと相手を呼び出したけど、言葉と拳の暴力で壊れてしまったこと。
記憶喪失で忘れていたことを全て思い出すと同時に、それ以前の絶対に思い出したくない、封印したはずの“あの悪夢の記憶”たちが次々と浮かび上がってくる。
その二重攻撃を受けたわたしは、全てが崩壊する寸前のところまで追い詰められた。
(もうそろそろわたしっ…、無理……っ。
伊織くん、助けてッ……)
“わたし”の方も限界らしく、無意識に伊織くんに助けを求めそうになっていた時。
一人の女子がわたしと“わたし”にトドメの一撃を刺した。
『友達だって一人もいないくせに!!あんたなんか、いらない存在なんだよッ!!』