もう一度だけ、キミに逢いたい。



……ッ……ッ……!!!!




(……っ!!






……いらない?






わたしは……






───………イラナイ?)






プツンッ


その一言で伊織くんと向き合うためだと思って必死に耐えてきた“わたし”の心は、完全に壊れた。


そして、何もかも思い出したわたしの心も……




そう……






───………コワレタ。






(そっか……そうだよね……っ。




だってわたしは唯一の生き残り…






死に損ないの……






───………“悪魔の子”なんだから…)




………………………………


…………………………


……………………




「うわぁぁぁぁああああーーー!!!やめてっ、やめてっ、やめてぇぇぇぇ……!!!ごめんなさいっ…ごめんなさいっ……!!生きててごめんなさいッ……!!!」


夢から覚めると同時にソファから飛び起きて、あの頃のように、あの夢にあった時のように、わたしは大声を上げて泣き叫びながら暴れまくる。


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