もう一度だけ、キミに逢いたい。
……い、おり…くんっ…
もう…あえないのかな……ッ。
ひかるちゃんにもあいたいっ……でもっ。
『………友梨乃のことが好きだ』
『……ずっと前から好きだった』
『……俺には、あの日からキミしか映らない』
真っ先に思い浮かんだのは、わたしに向けられた伊織くんの顔と言葉たち。
……わたし、まだ死ねないよっ。
本当はっ…本当はっ…いおりくんにあいたいッ……
もっと、いおりくんのそばにいたいッ……
だけどっ…だけど、もう無理みたい……
自分の体のことは嫌でもよく分かるんだ……っ。
ごめんっ…ごめんね…ッ……光ちゃん。
またあなたを苦しませてしまうね。
……そろそろ、ほんとにもう、ダメ……っ。
消えゆく意識の中、無意識に何度も何度も願ったのは………───
伊織くん、
『もう一度だけ、キミに逢いたい。』