もう一度だけ、キミに逢いたい。
さっきは告白されたことで頭が精一杯だったけど、でもっ……
その名前で呼ばれると、思い出すのっ………
『友梨乃、学校行くよ!』
『友梨乃、はいこれ!誕生日プレゼント!』
やめてやめてやめてっ………!!
「光ちゃんっ、光ちゃんっ、光ちゃん……」
無意識に光ちゃんの名前を呼び続ける。
ギュッ
「…っ、悪い……」
「……月、島くん…?」
「……うん、俺。ごめんなっ…俺のせいで、辛いこと思い出させた…」
耳元で彼の低い声が聞こえる。
どうして…あなたが謝るの……?
あなたは何も知らないんだし、勝手に泣いたのはわたしの方。
「……俺、ゆ…キミを泣かせるために告白したんじゃない。…キミが誰とも付き合う気がないって言って、今までの告白を断ってたのも知ってる。ただ……キミに想いを伝えたかった……」