もう一度だけ、キミに逢いたい。
「……必ず、約束します。俺は、か…あの子がすごく好きで好きで…仕方がないんですっ…。だから……彼女がどんなものを背負っていようと、俺の方がそばを離れられないと思います……っ。それに……」
一年前、自分は光さんに寄り添ってもらった。
だから今度は……
「今度は、俺が彼女に寄り添いたいんですっ……。光さんが、俺に寄り添ってくれたように……っ」
出た声は、今までになく震えていて、とても小さな声だった。
それでも一言一言噛み締めるようにして自分の決意と想いを伝える。
「……そっか。分かった」
少しの沈黙の後、短くそう答えた光さんだが、やがて、まるで花が咲いたかのような笑顔を見せてくれた。
「きみは、本当にゆりちゃんを好きでいてくれるんだねっ…。改めて、ありがとうっ…。私は……きみのこと、応援してるよ。ゆりちゃんの姉じゃなくて、一人の……鈴木 光としても」
「…!ありがとうございます…!」
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それから三年半後。
俺が無事希望が丘高校に合格したのは言うまでもない……