もう一度だけ、キミに逢いたい。
真っ先に思い浮かんだのは、わたしに向けられた伊織くんの顔と言葉たち。
……わたし、まだ死ねないよっ。
本当はっ…本当はっ…いおりくんにあいたいよッ……
もっと、いおりくんのそばにいたいッ……
だけどっ…だけど、もう無理みたい……
自分の体のことは嫌でもよく分かるんだ……
ごめんっ…ごめんね…ッ……光ちゃん。
またあなたを苦しめてしまうね。
……そろそろ、ほんとにもう、ダメ……っ。
消えゆく意識の中、無意識に何度も何度も願ったのは……───
伊織くん、
*もう一度だけ、キミに逢いたい。*