もう一度だけ、キミに逢いたい。

「いやいやいや、その告白してきた子がお前の好きな子かも知れねぇじゃねーか」


あ……そういや、こいつには友梨乃の名前教えてなかったっけ……?


……って、そうじゃねぇ!




「お前、声大きいんだよ…!今度アイス奢って何があったか色々と話してやるから、とりあえず黙れ。ここ、教室だから」


「あ…わ、わりぃ…。でも!伊織がアイス奢ってくれるならいいや〜!それと、好きな人も今度教えろよ〜!」


そう言って手を振りながら、嵐のように去っていった玲音。




「はぁぁ……」


相変わらずテンションが高くて調子のいいやつだ。


そして、マジで現金。


めんどくさくなったら、奢るという単語を出せば一発。


ただ、後日ちゃんと奢ってやらないとブーブー言われる。




……疲れた。


とりあえず屋上へ行こう。

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