もう一度だけ、キミに逢いたい。

でもっ……


「わたし、光ちゃんが大好きっ…。わたしもね、光ちゃんがいればそれでいいよっ…。でも、もしこの先、光ちゃんが素敵な相手と巡り合ったとしたら、光ちゃんには幸せになってほしいよ…。光ちゃんの幸せはわたしの幸せだからっ…」




……本当は光ちゃんとずっと一緒にいたい。


そう思っているわたしがこんなことを言うのは、ウソつきかもしれない。




だけどっ……わたしのせいで光ちゃんを縛ることだけは絶対にしたくないっ…


光ちゃんは、唯一あんなわたしと真正面から向き合ってくれた人…


本来なら、光ちゃんは背負わなくていいものを、わたしのせいで背負わしてしまっている。


そのことが、本当はずっとずっと苦しかった……


でも、光ちゃんは同情とかそんなものでわたしの傍にいてくれているんじゃないって分かってたからっ……

< 33 / 471 >

この作品をシェア

pagetop