もう一度だけ、キミに逢いたい。
…っ、見えた……!!
………ッ!!!
ゆりの姿を捉えた俺は、声にならなかった…
そこには、ゆりをいじめただろう女子三人の戸惑っている姿と、狂ったように大声を上げながら泣き叫んでいるゆり。
そのゆりの姿が、どことなく五年前のゆりと重なった…
「ゆりっ……!!!!」
気付いたら俺も大声を上げていた。
五年前のように黙ってその様子を見ているなんてできなくて。
「ゆりっ……!!!!」
ゆりに駆け寄りながら、もう一度その名前を呼ぶ。
「……ぃ…ぅぉ…り……く…ん……?」
ゆりが俺の声に微かにピクッと反応して、震える声で俺の名前を呟くのが聞こえた。
「ゆりっ…、ゆりっ……!!!!」
ギュゥゥ…