もう一度だけ、キミに逢いたい。

……どうすることが正解だったのか何てそんなの誰にも分からない。


そんなこと、分かってる。


世の中にはそんなことたくさんあるし、なかったら誰も後悔なんてもの、していない。




……ゆりちゃん。


今頃どうしているのかな…


私の頭は今朝からずっとゆりちゃんと伊織くんのことでいっぱいで、いまいち講義にも身が入らなかった。




…………………………




「…る…かる…光!!」

「…へっ?ど、どうしたの……?」


「あのねぇ…どうしたの、はこっちのセリフよ。朝からずーっとどこか心にあらずって感じだし、今だって携帯鳴ってるのに全然気がついてないし…。まあ、あんたが色々と複雑な事情を抱えてるのは知ってるけど…」


なんかあった、と言いながら少し心配そうな顔をしている目の前の友達、麻衣。

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