もう一度だけ、キミに逢いたい。
【01.】学校一のイケメン、月島くん
朝、学校について下駄箱を開ければ、折りたたむようにして入っている紙切れ。
開くとそこには、
“話したいことがあるから、
昼休みに体育館裏に来てほしい”
と書いてあった。
……はあ、またか。
わたしは鈍いわけではないので、これがおそらく告白の呼び出しだろうということはすぐに分かった。
もしわたしが女子に嫌がらせをされていたなら、女子達からの呼び出しという線もあるけれど、そんな事実は今のところない。
まあ好かれてはいないみたいだけど、呼び出されるほど嫌われているわけでもない。
入学してから約二か月。
告白された回数はすでに八回。
もちろん返事は全て断っている。
なぜなら、わたしは誰とも付き合う気はないからだ。