もう一度だけ、キミに逢いたい。

一人死なずに生き残ったゆりを嫌悪、恐怖、軽蔑の目で見た。


辛かったね、なんて同情すらもされない。


ゆりの担当していた医者や看護師達は表立ってゆりの悪口を言ったりしなかったが、陰では散々言っていたんだ、と。




───俺は、急速に心が冷え切っていくのを感じた。




その後も事件が起きてから俺と出逢うまでのゆりについて、涙声になりながらも光さんは色々と話してくれたが、与えられた情報を整理するのにいつもの倍の時間がかかった。






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