もう一度だけ、キミに逢いたい。
「友梨乃はまだ死んでねぇよ」
……えっ?
今の、声……
「……れい、くん……?」
7年も聞いていなかったけど、わたしが伶くんの声を聞き間違えるわけがないっ…
でも……肝心の伶くんの姿はどこにも見当たらない。
「伶くん、伶くんでしょ…?どこ…どこにいるのっ……?」
わたしは久しぶりの伶くんの声に泣きそうになる。
「…ここ、ここだよ」
すぐ、後ろから声が聞こえた。
びっくりしてバッと後ろに振り返ると……
「…!!伶、くんっ…秋くんっ……。それに、みんな……っ」
そこには、7年前に殺されてしまったわたしの大切な大切な家族が勢揃いしていた。