もう一度だけ、キミに逢いたい。
少しイライラして、いつもの倍の速さで問題を解いていく。
カツカツカツ……
「……先生、できました」
「…お前……」
先生は驚いたようにわたしを見ている。
…なに?そんなに驚く要素あった?
それとも、答えが間違ってる…?
「鈴木……お前すごいな。この問題結構難しいのに、あんな短時間でよくできたな。そして、答えもあってる。正解だ」
「…ありがとうございます」
わたしはそれだけ言ってスタスタと自分の席に戻る。
「え…さすがに今のは速くね?」
「ああ……俺、全く分からなかったんだけど…」
「ねぇ、鈴木さんってあんなに頭良かったっけ…?」
「そういえば、この前の試験、15位以内に入ってたよ」
「へ〜…見た目の通り、やっぱり頭いいんだ…」