もう一度だけ、キミに逢いたい。
「友梨乃、久しぶり!元気にしてた?」
「ちょっと、佳菜子。あんた、直球すぎ」
「どう考えても元気じゃないでしょ…」
「というか、友梨乃、あなたこっちに来るのが少し早いんじゃなくて?」
「そうだよー。まだ16歳なのに」
次々にかけられる言葉に、とうとう我慢していた涙が一気に溢れ出す。
「…っ、うええええぇぇぇぇんんん………!!!」
わたしは、泣きながら一番前にいた伶くんに思いっきり抱きついた。
「…!おっとっ…」
「れぇ…くん……会いたかった……っ、会いたかったよぉぉ……ぐすっ…うっっ……」
「友梨乃……」
伶くんもわたしの名前を呟きながら抱きしめ返してくれる。
ああ…伶くんだっ……7年前と変わらない、わたしが知ってる伶くんの温もりだっ……