もう一度だけ、キミに逢いたい。

わたしだってっ…ずっとずっと、伊織くんに逢いたかったんだよっ……?


一度はもう死んじゃったんだって…


伊織くんに逢えないんだって…


苦しくて、悲しくて、寂しくてっ……




でもっ……やっと、やっと逢えた……っっ。






「すきっ……いおりくん、だいすきっ……」




伊織くんに逢えたことが嬉しすぎて、無意識にポロリと口からこぼれた言葉。




……本当は、“大好き”なんて言葉だけじゃ足りない。


大好きって百回、何百回言ったとしてもまだまだ足りない。


それでも、わたしの心の中を埋め尽くすほどのこの想いを、“大好き”という言葉で何度でもキミに伝えたいって思うんだ。






「……もう、一回」


「…え?」


「さっきの言葉、もう一回言って……?」


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