もう一度だけ、キミに逢いたい。
でも、あの事件があってからのわたしは、その夢はもう叶わないんだって諦めていた。
こんなわたしにそんな人ができるはずがない、こんなわたしを受け入れてくれる人がいるはずがないって。
だけど……伊織くんは本当のわたしを知っても変わらずにわたしを想い続けてくれたし、わたしにとってもいつの間にか世界で一番大好きな人になっていた。
「あー……なんでゆりは俺が喜ぶようなことしか言わないかな…。それを言ったら俺の方こそありがとう、だ。俺の一番の望みもゆりとずっと一緒にいることだ。逆にゆりさえいてくれれば俺は、それだけで生きていける」
……〜っ//
喜ぶようなことしか言わないって…
だったらお互い様だよっ…
伊織くんだってわたしを喜ばせたらドキドキさせることしか言わないもん……っ。