もう一度だけ、キミに逢いたい。
「ゆり……俺の前からいなくなんないよな?」
わたしの願いも虚しく、彼から発せられた言葉。
わたしは時間が止まったような感覚に襲われた。
いなくなる、なんて……っ
本当のわたしを知ったら、離れていくのはキミの方だと思う…
でも……もしかしたら、本当のわたしをキミに知られるのを恐れてキミから離れていくのはわたしの方かもね…
「……どうだろうね。それはその時にならないと分からないよ……」
……自分でもズルいと思う、こんな答え。
でも、未来のことなんて分かんない。
わたしはっ……言葉一つで壊れてしまうことだってあるから。
……そんなに苦しそうな顔しないでよ、月島くん。
キミまでわたしのことで苦しんでほしくなんかないのに。
って、そんなことわたしが言えないのは分かってるけどね…