もう一度だけ、キミに逢いたい。
自分からあの出来事を掘り起こすなんてっ……バカだ。
とにかくわたしは、今のままでいいんだ。
華の女子高生ライフを送るために学校に来てるんじゃないし。
ていうか、華の女子高生?
何それ、バカらしって思ってるくらいだし。
……光ちゃんに会いたい。
朝に会ったばかりなのに、教室のこの空間にいると、無償に光ちゃんが恋しくなるんだ。
“鈴木さんってクールだよね〜”
“うん、なんていうかあんまり喋らないから、何考えてるか分かんない…”
“なあ、知ってるか?鈴木さんってメガネとると、めっちゃ美人なんだぜ?”
“え、マジ?でも、鈴木さんってなんていうか…可愛げがないよな。だから、たとえ顔が可愛くても、俺は無理。”