もう一度だけ、キミに逢いたい。
初めて聞く彼の家庭事情。
弟いたんだ…ちょっと以外。
「それで、昨日久々に夏樹とゆっくり話す時間があったんだけど、はっきり言われたんだ…。俺、兄さんのこと嫌いだからって…。夏樹の態度からなんとなく嫌われてるこことは分かってたのに、いざはっきり言われたら、かなり傷ついて……」
……弟に嫌いって言われた、か。
彼は自分では気付いてないみたいだけど、すごく悲しそうな顔してる。
その顔を見るだけで、彼にとってその弟がとても大切な存在であることは容易に想像できる。
わたしが光ちゃんに避けられた挙句、嫌いって言われるのと同じことだよね。
……うわ、無理。
光ちゃんがそんなこと言うわけないけど、もし言われたら、わたし多分その場で死ぬ。