運命の人は2人存在するらしい

君との出会い

『長渕おはよ、今日もギリギリやね。』






余裕そうな雰囲気でパソコンに向かいながら、遅刻ギリギリの私に挨拶した職場の先輩。





『宮崎さんおはようございまーす。』







制服のスカーフを巻きながら挨拶をする。









『今日からね、ヘルプで入る人が来るからまた後から紹介するね。長渕と同い年らしいよ。』










『へーそうなんですか。若い人珍しいですね。』





田舎の企業に就職して1年と半年が過ぎた。








こうしてたまに外部からヘルプが入るんだけど中年の人が多く、若い人は珍しかった。













『朝礼するよー。』








店長の声がかかりスタッフ皆が集合する。












『今日からヘルプで入っていただく藤井さんです。皆よろしくね。じゃ藤井さん、一言いい？』













…イケメンじゃん。









『本日よりヘルプでお世話になります。藤井です。皆さんの力になれるよう数字出していきますのでどうぞ宜しくお願いします。』













えっ、私とタメって言ったよね？



しっかりしてそうでタメに見えないんですけど…








しかもめちゃくちゃ仕事出来そう。