元姫様は愛されたい
⒊出会い
「ここは…?」
周りを見渡しても闇ばかり…
--まるでその瞳を映すかのように…
「裏切り者ッ!!」
裏切り者…?
ウラギリモノ…
そんな声が真っ暗闇に響く
「ああああああああぁぁぁッ!!」
私は何もしてないのに…
どうしてよ…
どうして…ッ!!
「優奈…ッ!」
「ッ!!」
誰かが私を呼んでいる-
その声は私を落ち着かせてくれる
この声は私の味方なんだって…
そう思えたから。
一筋の光が私を照らす---