元姫様は愛されたい
⒋迅side
「…ッ!!」



何気なく屋上を訪れた俺は目の前の光景に目を疑う


そこには光を灯さない真っ黒な瞳の少女がいたから。



-美しい



彼女を見た時、そう直感的に感じたんだ




これが属に言う“一目惚れ”なのだろう





かと思いきやその少女は手すりに手をかけて今にも飛び降りそうな勢いだった--




「おいッ!!」









…そう声をかけずにはいられなかったんだ

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