Ecology
           .
美羽「私にだって友達はいた・・」
走輔「?」
美羽「たった1人。
  でもその子転校しちゃって、
  それから1人でいるのが多くなったの。」
走輔「フ~ン。それで話すのが苦手になったってか。」
美羽「そうだと思う」
走輔「じゃぁなんで俺とはこんなに普通に話せるんだ?」
美羽「・・・・・・似てるから」
走輔「え?」
美羽「あなた、似てる・・あの人に」
走輔「あの人?」
美羽「分かるでしょ・・さっき言った子」
走輔「転校した子か。え、それって男??」
美羽「うん。幼馴染で、よくいじめられてた私をかばってくれた。」
走輔「そっか。話してくれてありがとな!」
美羽「え・・」
走輔「お前、本当は明るいじゃねぇか!
  いつもその調子でいろよ!」
美羽「こちらこそ、どうも・・」
走輔「これやる!」
美羽「これ・・バラ??」
走輔「近所のおばさんに部室に置くようにってもらったんだけどな、花いっぱいではいらねぇんだよ~」
美羽「ありがと・・」
走輔「じゃーな!またなんかあったら話せよ」
美羽「・・・。(変な人。)」

―須塔家―
大翔「どうだ?エコロジーは。」
美羽「どうだ?って・・兄こそ。」
大翔「俺か。まぁ、なんだ・・
  環境のこと考えていていいな」
美羽「そうだね。」
大翔「楽しいか?」
美羽「え」
大翔「俺はまぁまぁ楽しいぞ。」
美羽「兄が楽しむなんて久しぶりに見た。」
大翔「そうか?」
美羽「私も楽しいよ。」
大翔「それならよかった・・」
美羽「うん!」


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