Ecology

早輝｢1-3の奥川君だって｣
走輔｢1年生か。それならやりやすい｣
？？｢あのーｴｺﾛｼﾞｰの方ですよね･･｣
早輝｢あなたが奥川君?｣
奥川｢お願いします･･･。｣
走輔｢うざいことしてくるやつって?｣
奥川｢清原さんです･･･｣
早輝｢どんなことしてくるの?｣
奥川｢授業中に考えれば分かるようなことまでいちいち聞いてくるし、無視すると怒るし、掃除はちゃんとやれというくせに自分だってしゃべってるし･･僕もう絶えられません。｣
走輔｢ひでぇ奴だな!!
　　そいつどこにいるんだ｣
奥川｢そこです･･｣
早輝｢清原さん、ちょっといい?｣
清原｢なんですか?｣
走輔｢俺たちはｴｺﾛｼﾞｰだけど、
　　奥川がお前に迷惑してるそうだ。｣
清原｢迷惑?なんで｣
早輝｢あなたがいちいち
　　話しかけるからよ。｣
早輝は笑顔で優しく言った。
清原｢話しかけて何が悪いんですか?｣
走輔｢奥川は授業に集中したいだけだ。｣
清原｢だって、奥川君何回話しかけても無視するんだもん。｣
走輔｢だからってしつこくすんのかよ!｣
清原｢あなたたちに何が分かるの?｣
　　｢奥川君も、いやだったら
　　いやって言ってよ!｣
奥川｢･････｣
早輝｢それはそうね･･･｣
走輔｢お前と話したくなかったんだろ｣
　　｢なぁ奥川。｣
清原｢そんなこと･･･｣
奥川君は黙ってうなずいた。
清原｢そうだったの･･?私のこと嫌いだから無視してたんだ。奥川君、話すの苦手だから話さないだけだと思ってた･･･」
走輔｢やっと分かったか。｣
清原は静かに自分の席に着いた。
走輔｢ちょっとは反省しまみたいだな。よかったな奥川。｣
奥川｢はい、ありがとうございました･･。｣