東京血風録3 キラーズ・コード【改編版】
摂津秋房は言った。
因縁の決着をつける、と。
その因縁の正体はわからない。
当の遥も、それについて調べていた柊一もである。
始めようか
あまりに自然な投げかけに目を向けると、摂津が縁の岩を跨いで結界の円の中に入ろうとしている所だった。
それを見た遥が一歩踏み出そうとするのを、隣りにいた飛鳥が腕で制した。
無言である。
遥が顔を向けると、飛鳥の顔が強ばっているのが分かる。
遥の後ろから柊一が、待てと声を掛ける。
「一対一(サシ)でやろうとは思ってない。全員入れ!」
摂津が叫んだ。
見ると、摂津の顔が少し歪んでいるように見える。
これが御業の結界の力なのか?
確認する由もなく、立っていると4人の横から「入りなさい」と声がした。
いつの間にか、おタカと源さんが立っていた。
その刹那、がぁ!と摂津が吠えた。
呻き声とも聞こえるその声に呼応するように4人は御業の結界の中へ足を踏み入れた。
因縁の決着をつける、と。
その因縁の正体はわからない。
当の遥も、それについて調べていた柊一もである。
始めようか
あまりに自然な投げかけに目を向けると、摂津が縁の岩を跨いで結界の円の中に入ろうとしている所だった。
それを見た遥が一歩踏み出そうとするのを、隣りにいた飛鳥が腕で制した。
無言である。
遥が顔を向けると、飛鳥の顔が強ばっているのが分かる。
遥の後ろから柊一が、待てと声を掛ける。
「一対一(サシ)でやろうとは思ってない。全員入れ!」
摂津が叫んだ。
見ると、摂津の顔が少し歪んでいるように見える。
これが御業の結界の力なのか?
確認する由もなく、立っていると4人の横から「入りなさい」と声がした。
いつの間にか、おタカと源さんが立っていた。
その刹那、がぁ!と摂津が吠えた。
呻き声とも聞こえるその声に呼応するように4人は御業の結界の中へ足を踏み入れた。