東京血風録3 キラーズ・コード【改編版】
王道漣左。
祖父の名前である。
王道流浄霊術の開祖でもある。
遥に素養を見出し、剣道の英才教育を施したのも祖父である。
子育てに無頓着な父親と反対に、勉学と剣道の文武両道を目指した漣左のスパルタぶりは、遥にトラウマを植え付けるのに充分だった。
そして、出会ったのだ。
小学4年生の時である。
通学途中にあった骨董品店の前で、奇妙な声を聞いた。
その声の正体は剣鬼なのだが、その時は理解するはずも無く。
後の相棒となる剣鬼・伊號丸との邂逅であった。
執拗にそれを買い求める遥の懇願に、黒檀の木刀・伊號丸を買い与えたのも蓮左
であった。
そして、それが祖父に貰った最後の品となった。
祖父に解放された遥であったが、元々友達も少なかったから、伊號丸と話す様になり(意思の伝達は木刀を触りながら行う為、奇行であり気味悪がられた)更に内向的な少年となった。
浄霊という趣味(?)も出来たため、退屈はしなかったが青春を謳歌したという事はなかった。
そして、12才の時、母が他界した。
父が失踪した時、家族が路頭に迷いそうになったが、母がいたからそうだったように、なんとかやってこれた。家族として。
生活に困窮するが、姉霧華が生計と道筋を立ててくれた。
姉がいなければ、今どうなっていただろうか。
姉には、感謝しかない。
今現在、家族を巻き込んでの騒動となっている。
そこに、漣左じいちゃんまで。
運命の奔流に気が捻り切れそうだった。
何があった?
柊一に思う節があった。
御業の結界の使用履歴、たしか30年前の事。
その記述のそばに“鬼”の書き込みがあった。それは、此処に来る前3人にも伝えてあった。
鬼。
それは、摂津秋房の事なのか?
疑問の火が上がる。
「俺に昔話させるか?」
と、摂津秋房である。
祖父の名前である。
王道流浄霊術の開祖でもある。
遥に素養を見出し、剣道の英才教育を施したのも祖父である。
子育てに無頓着な父親と反対に、勉学と剣道の文武両道を目指した漣左のスパルタぶりは、遥にトラウマを植え付けるのに充分だった。
そして、出会ったのだ。
小学4年生の時である。
通学途中にあった骨董品店の前で、奇妙な声を聞いた。
その声の正体は剣鬼なのだが、その時は理解するはずも無く。
後の相棒となる剣鬼・伊號丸との邂逅であった。
執拗にそれを買い求める遥の懇願に、黒檀の木刀・伊號丸を買い与えたのも蓮左
であった。
そして、それが祖父に貰った最後の品となった。
祖父に解放された遥であったが、元々友達も少なかったから、伊號丸と話す様になり(意思の伝達は木刀を触りながら行う為、奇行であり気味悪がられた)更に内向的な少年となった。
浄霊という趣味(?)も出来たため、退屈はしなかったが青春を謳歌したという事はなかった。
そして、12才の時、母が他界した。
父が失踪した時、家族が路頭に迷いそうになったが、母がいたからそうだったように、なんとかやってこれた。家族として。
生活に困窮するが、姉霧華が生計と道筋を立ててくれた。
姉がいなければ、今どうなっていただろうか。
姉には、感謝しかない。
今現在、家族を巻き込んでの騒動となっている。
そこに、漣左じいちゃんまで。
運命の奔流に気が捻り切れそうだった。
何があった?
柊一に思う節があった。
御業の結界の使用履歴、たしか30年前の事。
その記述のそばに“鬼”の書き込みがあった。それは、此処に来る前3人にも伝えてあった。
鬼。
それは、摂津秋房の事なのか?
疑問の火が上がる。
「俺に昔話させるか?」
と、摂津秋房である。