東京血風録3 キラーズ・コード【改編版】

顛末記

全て終わった。
遥は思った。
目まぐるしい展開に、ついていくのがやっとだった。
姉霧華の事が気になった。
早く東京へ戻らねば。
帰路を急ぐ。







あの後の事。
どうなったのか。
一人無傷だった遥が、全員の介護をした。
まず、全身打撲の真琴を起こした。
真琴は、庇護回復系の能力を有しているので、真琴が無事なら回復してもらえる可能性があったからだ。
真琴は、軋む体と頭痛があると言うが、なんとか動けると言うことなので、準備をお願いした。
柊一は、霊力を使い果たしただけなので動く事は可能で、のろのろながら立ち上がった。
飛鳥である。左肩に大きな傷を負い、背中には爆風による擦過傷、砕けた岩による打撲と裂傷とダメージが大きい。
意識はあるので、遥は声を掛けた。
「君が守ってくれなければ、僕が大怪我をしていた。本当にありがとう」
飛鳥が笑いながら、
「無事で良かったです。歴史を知って、恩返しが出来たと思えば、です。体だけは丈夫なので」
拳を出して来たので、遥もそらに応えて拳を重ねた。

龍王院流庇護回復術に依り、飛鳥の痛みはだいぶ和らいだが、傷が傷なので救急車を呼んで病院へ運んでもらった。
遥が付き添った。


病院で柊一達と合流した。
もう着替えていて、私服の二人だった。
10日ほど入院が必要だと伝えると、了解した。
話があると柊一に言われ、真琴に飛鳥の側にいてくれと伝え、待合室へ遥と柊一は向かった。






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