東京血風録3 キラーズ・コード【改編版】
先に、情報収集していた柊一が場を取り仕切っていた。
柊一の家系、鳳竜院の書庫に残る文献に依ると対魍魎用磁場結界「御業の結界(みごうのけっかい)」の守り人を代々務めているのは、おタカの家系上遠野林田家だった。
情報漏洩はもちろん出来かねるそうなので、それ以外を尋ねるとその結界の中だと魍魎などの霊力や能力が弱められ、逆にそれに対する術師の能力は高められる効果があるらしい。
以前、使われた旨の記述があると柊一が言っていたが、それは鬼?だったらしいがそれは当然口外出来ないので、事実確認は無理だった。
御業の結界を使いたい旨を伝えると、当代のおタカから快諾を得た。
実際の受け答えは、お付きの源さんこと源仁が話し、おタカに了解を促し軽く会釈する、そんなやり取りだった。