転生令嬢はまるっとすべてお見通し!~婚約破棄されたら、チートが開花したようです~
「お、おいコディ! なにを言っている!?」
エリオットと同じくらい、私とフィデルも驚いていた。
コディは言うことを聞くふりをして、最初から本当のことを話す気だったんだ。
「ちなみに言うと、昨日のレストランの事件も、僕がやりました。……これから、全部みなさんにお話します」
「コディ! やめるんだ!」
エリオットの制止も虚しく、コディは真実を話した。
エリオットに指示されたことも、私たちに助けられたことも、事件を私たちになすりつけるよう言われたことも。すべて。
聞いていた民衆の顔色がどんどん曇り、エリオットを見る目が変わっていく。
話が終わるときには、居合わせた陛下の指示で、エリオットとロレッタは兵士によって拘束されていた。
話を終えたコディも、犯人としてすぐに捕らえられ、どこかへ連行されていく。
去り際のコディの表情はどこか清々しく見え、遠ざかって行く背中を私たちは見送った。
「くそっ! 離せ! 今のは全部嘘だ! 僕はそんなことしていない!」
エリオットは拘束されながら、大声で無実を叫ぶ。
「よく考えてくれ! こんな恐ろしい異能者たちを信じられるのか!?」
血が出るほど唇を噛みしめ、エリオットは民衆に訴えかけた。
「……ああ、信じるよ」
口火を切ったのは、事件が起きたときに私の胸倉を掴んだひとりの男性だった。
「こいつらは、本当に助けてくれたんだ。生徒たちを見捨てて、先に逃げたお前たちと違ってな!」
「な、なんだその口の利き方は! 僕は第一王子だぞ!?」
「罪人に王子もクソもあるか! バレてないとでも思ったか!? 真っ先に逃げてくるお前たちを民衆が目撃してるんだよ! そんなやつが王になるなんて、吐き気がするぜ!」
エリオットと同じくらい、私とフィデルも驚いていた。
コディは言うことを聞くふりをして、最初から本当のことを話す気だったんだ。
「ちなみに言うと、昨日のレストランの事件も、僕がやりました。……これから、全部みなさんにお話します」
「コディ! やめるんだ!」
エリオットの制止も虚しく、コディは真実を話した。
エリオットに指示されたことも、私たちに助けられたことも、事件を私たちになすりつけるよう言われたことも。すべて。
聞いていた民衆の顔色がどんどん曇り、エリオットを見る目が変わっていく。
話が終わるときには、居合わせた陛下の指示で、エリオットとロレッタは兵士によって拘束されていた。
話を終えたコディも、犯人としてすぐに捕らえられ、どこかへ連行されていく。
去り際のコディの表情はどこか清々しく見え、遠ざかって行く背中を私たちは見送った。
「くそっ! 離せ! 今のは全部嘘だ! 僕はそんなことしていない!」
エリオットは拘束されながら、大声で無実を叫ぶ。
「よく考えてくれ! こんな恐ろしい異能者たちを信じられるのか!?」
血が出るほど唇を噛みしめ、エリオットは民衆に訴えかけた。
「……ああ、信じるよ」
口火を切ったのは、事件が起きたときに私の胸倉を掴んだひとりの男性だった。
「こいつらは、本当に助けてくれたんだ。生徒たちを見捨てて、先に逃げたお前たちと違ってな!」
「な、なんだその口の利き方は! 僕は第一王子だぞ!?」
「罪人に王子もクソもあるか! バレてないとでも思ったか!? 真っ先に逃げてくるお前たちを民衆が目撃してるんだよ! そんなやつが王になるなんて、吐き気がするぜ!」