転生令嬢はまるっとすべてお見通し!~婚約破棄されたら、チートが開花したようです~
あまり深い眠りにつくことができないまま、朝を迎えた。
ソファーで寝ていると、ニールに起こされ一日が始まる。朝食を食べ、ニールが城へ戻ると、私とフィデルはまたふたりきりとなった。
「フィデル。さっそくなんだけど、いろいろ聞いてもいいかな?」
私がフィデルの機嫌を伺うように聞くと、フィデルは怪訝な表情を見せる。
「今まで基本的に俺の意見を聞かずひとりで突っ走ってきたお前が、どうしていきなり俺にかしこまってるんだ?」
嫌味などではなく、本当に不思議そうな顔をして、首を傾げながらフィデルは言った。
「だ、だって、私が勝手にエリオットとあんな約束しちゃったから、怒ってないかなって」
「怒るもなにも、お前の勝手な行動はいつものことだ。……少し、驚きはしたけどな」
「ご、ごめんなさい……」
確かに、前に立っていたから表情こそわからなかったけど、あの瞬間フィデルがかなり動揺していたことは伝わっていた。それを無視したことに関しては、ちゃんと謝罪しておこう。
「で、ほかに聞きたいことっていうのはなんだ」
「えーっと、まず大前提に、フィデルが見た予知の話は本当よね?」
疑いなどひとつもないが、一応これは確認しておかないと。
「……本当だ。ニールと城へ行く最中に、妙な胸騒ぎがして力を使った」
「そうだったんだ……」
フィデルが予知を見ていなかったら、あのとき捕まっていたかもしれない。能力が、フィデルになにか訴えかけてくれたんだろうか。
そして今からは、見えた予知を解決していかなくてはならないのだけど。
ソファーで寝ていると、ニールに起こされ一日が始まる。朝食を食べ、ニールが城へ戻ると、私とフィデルはまたふたりきりとなった。
「フィデル。さっそくなんだけど、いろいろ聞いてもいいかな?」
私がフィデルの機嫌を伺うように聞くと、フィデルは怪訝な表情を見せる。
「今まで基本的に俺の意見を聞かずひとりで突っ走ってきたお前が、どうしていきなり俺にかしこまってるんだ?」
嫌味などではなく、本当に不思議そうな顔をして、首を傾げながらフィデルは言った。
「だ、だって、私が勝手にエリオットとあんな約束しちゃったから、怒ってないかなって」
「怒るもなにも、お前の勝手な行動はいつものことだ。……少し、驚きはしたけどな」
「ご、ごめんなさい……」
確かに、前に立っていたから表情こそわからなかったけど、あの瞬間フィデルがかなり動揺していたことは伝わっていた。それを無視したことに関しては、ちゃんと謝罪しておこう。
「で、ほかに聞きたいことっていうのはなんだ」
「えーっと、まず大前提に、フィデルが見た予知の話は本当よね?」
疑いなどひとつもないが、一応これは確認しておかないと。
「……本当だ。ニールと城へ行く最中に、妙な胸騒ぎがして力を使った」
「そうだったんだ……」
フィデルが予知を見ていなかったら、あのとき捕まっていたかもしれない。能力が、フィデルになにか訴えかけてくれたんだろうか。
そして今からは、見えた予知を解決していかなくてはならないのだけど。