人格矯正メロディ
近くの多目的トイレに連れ込まれたタイミングで授業開始のチャイムが鳴り始める。
「こんなところで……なんの用事?」
あたしは早鐘を打つ自分の心音を聞きながらそう聞いた。
背中に冷たい汗が行く筋も流れて行く。
「彼氏とどんなことしてるのか教えてもらおうと思ってさ」
三好君がそう言い、ニヤリと笑った。
その後ろでは明智君が制服の上着を脱いでいる。
後ろへ下がろうとしても、狭いトイレの中では身動きもできないも同然だった。
三好君の手があたしに伸びて来る。
触れられそうになった瞬間、咄嗟にその手を払いのけていた。
「いってぇな!」
途端に怒鳴り声を上げ、目を吊り上げる三好君。
喧嘩馴れしているのか、その声も表情も嫌というほど迫力があった。
「こんなところで……なんの用事?」
あたしは早鐘を打つ自分の心音を聞きながらそう聞いた。
背中に冷たい汗が行く筋も流れて行く。
「彼氏とどんなことしてるのか教えてもらおうと思ってさ」
三好君がそう言い、ニヤリと笑った。
その後ろでは明智君が制服の上着を脱いでいる。
後ろへ下がろうとしても、狭いトイレの中では身動きもできないも同然だった。
三好君の手があたしに伸びて来る。
触れられそうになった瞬間、咄嗟にその手を払いのけていた。
「いってぇな!」
途端に怒鳴り声を上げ、目を吊り上げる三好君。
喧嘩馴れしているのか、その声も表情も嫌というほど迫力があった。