メーティスの骸
透が訊ねると、「もう少し時間が必要かな」と玲奈はパソコンに向き合った。その画面には、様々な病気の名前が書かれている。
「色々な可能性を踏まえていくつか病気を考えている。でも、まだはっきりとはわかっていないの」
「そうか……」
玲奈は再びパソコンに向き合い、部屋にはキーボードの音が響く。それを見つめていた透はあることに気付いた。
「飯野さんはどこ行ったんだよ?」
「私も一緒に島を探索していたんだけど、一人で島民に話を聞きに行ったわ。聞けるとは到底思えないんだけど」
その時、バタンとドアが思い切り開く音がする。
「玲奈!透くん!聞いてほしいだけど!!」
バタバタと廊下を走りながら、美咲がリビングに入ってくる。透は「どうしたんですか?」と訊ねる。美咲は息を切らして戸惑いの顔を見せていた。
「実はーーー」
美咲の話した言葉に、玲奈は目を見開いた。
その日の夜、透は洋一と共にある家を訪れていた。山の近くにある牧場だ。
「こんなの不法侵入だろ」
文句を言いながら牧場の中に透は入る。洋一が「しょうがないだろ。島民が協力してくれないんだから」と言った。
「色々な可能性を踏まえていくつか病気を考えている。でも、まだはっきりとはわかっていないの」
「そうか……」
玲奈は再びパソコンに向き合い、部屋にはキーボードの音が響く。それを見つめていた透はあることに気付いた。
「飯野さんはどこ行ったんだよ?」
「私も一緒に島を探索していたんだけど、一人で島民に話を聞きに行ったわ。聞けるとは到底思えないんだけど」
その時、バタンとドアが思い切り開く音がする。
「玲奈!透くん!聞いてほしいだけど!!」
バタバタと廊下を走りながら、美咲がリビングに入ってくる。透は「どうしたんですか?」と訊ねる。美咲は息を切らして戸惑いの顔を見せていた。
「実はーーー」
美咲の話した言葉に、玲奈は目を見開いた。
その日の夜、透は洋一と共にある家を訪れていた。山の近くにある牧場だ。
「こんなの不法侵入だろ」
文句を言いながら牧場の中に透は入る。洋一が「しょうがないだろ。島民が協力してくれないんだから」と言った。