私の太陽は?


よし、今週ラストの午後スタート!!


私は床に手をつけ立ち上がった



平野「あ……井上さん?」




瑞稀「……ん?」




平野「ちょっといいかな?」
といって教室の外を指さした。




瑞稀「うん。」
瑞稀は平野君と教室をでた



──



平野「今日の放課後俺いる?必要?」



瑞稀「うーん……人はいっぱい いてくれたほうがいいかな?あと、平野君背が高いし屋根つける時にいてくれると助かるかな?」



平野「なるほど。……何時までしてる?」



瑞稀「ギリギリまでかな?18:00。」
何も考えてなかった……



平野「そうか。じゃあ、早く切り上げてそっち向かうわ。」



瑞稀「部活早く切り上げてまではいいよ!!」
申し訳ないし……!



平野「大丈夫。いつも早く終わってるし。じゃあ、それだけ。」




瑞稀「あ、ありがとう。」
平野君は上の階へと向かっていった



輝斗「なな、俺も必要?」



瑞稀「あ……それなら背が高い要員で。」



輝斗「すごい雑用感!!……気が向いたらいくね。団長会議あるから。」




瑞稀「頼みます。」
私はグーサインをした



輝斗もグーサインをし、去っていった




午後は屋根を三角形に組み立て終えた
逆に言うとそれで時間を潰してしまった
1つは壁につけたかったんだけど……



──



前田「前日には、月曜日には内装を作る必要があるから。本番に向けての内装ね。机とかを並べなきゃ。だから、外装は完璧にして……うーんまぁ、ギリ次でもいけるかな?ほぼ完成しておいて下さい。俺は部活やし!井上さんお願い!」



瑞稀「大丈夫、制限時間2時間でどうにかします!今はみんなに障子の格子を塗ってもらってるから乾燥したら壁に貼れるし。部活頑張って!」



前田「おう!ありがとう!」
前田君は走っていった



──


障子の格子を塗り終わり、うちわで乾かしていた



後藤「170cmちょっとで俺いける?できるかな?待ってるけどさ……平野君を。」




瑞稀「いや、私よりもは……ううん。大丈夫だから待ってて?」




平野「待った?」
相変わらずスクバを背負っていた



平野「でなにを?」
平野君はカバンを机に置いた



瑞稀「来てくれてありがとう。早速やねんけど……紐を屋根に通してるからこれを持ち上げて、後藤君と平野君で左右から引き上げてほしいねん。」



平野「で、あそこにくくりつけるのか。」
平野君は窓の出っぱりを指さした




瑞稀「そうそう、じゃあこっちから持ち上げるのでお願いします。」


──


平野「井上さん、もう少し上げれない?」



瑞稀「……厳しい!」



やはり150〜160cmの女子だけじゃあ厳しいかぁ……





ん?軽い。





瑞稀「あっ……輝斗!」
私の横に輝斗がいた




輝斗「物理的に考えて、真ん中にチビがいたら上がるもんも上がらんやろ。」
輝斗は足で私を膝カックンした



瑞稀「んやっ!」
輝斗の馬鹿野郎!



平野「いいよー。」
輝斗は手を離した



瑞稀「バーカ!」
私は輝斗のほっぺたをつまんだ



輝斗「痛たたっ!」



瑞稀「いつも膝カックンして………!」
ゾッとした

私は手を緩めた



輝斗「……ん?」



瑞稀「次行きましょ。き……輝斗も手伝って!」



輝斗「うん……。」



私は何かを感じた……怖い




放課後、全て屋根をつけ終えた


本番まであと3日、実質1日……

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