私の太陽は?
前田「残ってくれてありがとうございます!」
放課後 教室に私と前田君ともう1人の男の子、多分平野裕翔(ひらのゆうと)君。ちょっとヤンキーな感じ。カッターシャツは第二ボタンまで開いてて、シャツもでている。



前田「今年の3-3の学園祭テーマは『和』です。まず井上さんから仕事内容を。デザイン長のやってもらう事としては模擬店の内装外装のデザインをやってもらいます。」



瑞稀「了解です。」



前田「んで、平野はテーマにあった料理を考えてください。みんなに買ってもらえるようなね。」



平野「…………え?」



前田「おい、聞いとけよ!せっかく言ってやってんのに……。」



平野「ああごめん、部活時間ヤバいなって。うん理解はしてる。何作ればいいか考えたらえーんやろ?おけ。」



前田「これからテストも始まるし……早めにな。井上さんも書けたらお願いします!」



井上「はい。」



────


やっと帰れる〜♪
廊下をスタスタと歩いていた



平野「よくやるよ、井上さん。」
下駄箱前で背後からスクバを背負って平野君が来た



瑞稀「え……何を?」



平野「デザイン、デザイン長だよ。……あんなに佐々木さんに押されてさ。雑用を任せてる感ハンパなかったよな。」
平野君は下駄箱から靴を取りだし履き替えた



瑞稀「え……そ、そう?」
私も靴を履き替えた



平野「アイツ、去年も同じようなことしてたんだ。……だから、気をつけろよ。」



瑞稀「そうやったんや。教えてくれてありがとう。」



平野「じゃ、部活なんで。」
と平野君は駆け足で去っていった。




怖そうだと思ってたけど、意外と関われそうな人……かな。

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