私の太陽は?
前田「あ、ちょうどいい!バスケシュートの準備手伝ってよ!」
前田君は平野君の手を掴んだ
平野「ちょっ……!」
瑞稀「私は大丈夫!バスケのゴールを出すやつやろ?」
前田「そそそ、あとはボールとか出すだけやし。」
瑞稀「わかった。手伝う!」
平野「ゴール出せるの?」
平野君は馬鹿にしてきた
瑞稀「だせますわ!」
私は意地になって言った
───
平野「へー……だすの早いな。」
瑞稀「こうみえて、中学校の時はバレー部だったんで!」
平野「そこはバスケ部じゃないんか。」
瑞稀「練習でよく使ってたから。……っと4つ終了。出し終わった。」
前田「井上さんー!ありがとうー!クルクル回す棒、こっちにもってきてー!」
と、倉庫の近くにいる前田君が叫んでいた
瑞稀「はーい!……平野君も手伝ってあげればいいのに。前田君を。」
私はそう言って前田君のほうへと向かった
ちょっと言いすぎた?
けど やられたらやりかえしちゃうんだもん!
───
前田「男子はバスケのボールで、女子はバレーのボールでやるから、4個ずつお願い。」
瑞稀「バレーボールなんや!ラッキー!」
前田「やってたの?」
瑞稀「うん、セッターやったり、リベロやったり……アタッカーや、ブロッカーはやったことないけど。」
前田「井上さん、意外。じゃあ、得点源だ!」
前田君は私に笑いかけた
瑞稀「そんな、期待しんといて!プレッシャーやから!!」
───
莉奈「うわぁ、緊張や。瑞稀ちゃん、頑張ろうね!」
莉奈ちゃんとハイタッチした
瑞稀「桜ちゃんは違うんだね。」
莉奈「あの子は球技無理でね。綱引きにでるって。」
司会「あーあー、それではバスケシュートを始めたいと思います!ルールは簡単。普通のバスケコートの半分を使って、5人対5人でボールをゴールに入れ合うだけ!ブロックもありです。それではまず、3組対5組、7組対6組の女子からいきます。よーい、スタート!!」
私たちの試合が始まった